選考対策

英文レジュメと英語面接の対策|戦略コンサル転職で押さえたい基本と準備の進め方

戦略コンサルティングファームへの転職を検討する中で、「英語ができないと難しいのでしょうか」という不安を持つ方は少なくありません。実際には、英語が求められる度合いは応募先や配属先、担当する案件によって大きく異なります。本記事では、英文レジュメの書き方と英語面接の備え方を、和文の職務経歴書との違いを軸に整理します。

※ 提出書類の指定や面接の言語は、ファーム・ポジション・時期によって異なります。本記事は一般的な考え方をまとめたものです。

英語が求められる場面は一律ではない

「外資系ファーム=すべて英語」というイメージを持たれがちですが、実態はもう少し幅があります。一般に、次のような場面ごとに求められる英語力の質が違うと言われます。

  • 書類提出時:英文レジュメの提出を求められることがある
  • 面接:一部の面接が英語で行われる、あるいは面接の途中で英語に切り替わることがある
  • 入社後の案件:海外拠点のメンバーとの協業、海外市場の調査、グローバル本社への報告など

つまり、「今の英語力で足りるか」ではなく、「応募先でどの場面の英語が必要とされるのか」を確認することが出発点になります。募集要項の語学要件や、エージェント・面談の場で確認できる情報をもとに、必要な水準を見極めましょう。必要な水準が分からないまま漠然と不安を抱えるより、確認して準備の的を絞るほうが効率的です。

英文レジュメと和文の職務経歴書の違い

英文レジュメは、和文の職務経歴書を直訳したものではありません。前提となる読まれ方が異なるためです。

観点 和文の職務経歴書 英文レジュメ
分量 2〜3ページ程度になることも多い 1〜2ページに収めるのが一般的
構成 職務要約・職務経歴・実績・スキル Summary / Experience / Education / Skills
時系列 時系列または逆時系列 直近から順の逆時系列が基本
文体 文章での説明が中心 動詞で始まる箇条書きが中心
個人情報 写真・生年月日を載せる場合がある 記載しないことが多い
学歴の位置 冒頭に置くことが多い 職務経験の後ろに置くことが多い

特に意識したいのが、分量と文体です。英文レジュメは「読み手が短時間で要点をつかめること」を前提に作られているため、説明を尽くすよりも、一行で成果が伝わるように圧縮する意識が必要になります。

英文レジュメの基本構成

一般的には、次のブロックで構成します。

  1. Contact Information:氏名、連絡先、居住地(都市名程度)、必要に応じてLinkedInのURL
  2. Summary(任意):経験年数、専門領域、強みを2〜3行で
  3. Professional Experience:企業名、所在地、役職、在籍期間、実績の箇条書き
  4. Education:学校名、学位、専攻、卒業年
  5. Skills / Languages / Certifications:言語、分析ツール、資格など

各職歴の箇条書きは、1社あたり3〜5項目程度に絞るのが読みやすい目安です。すべての業務を並べるのではなく、応募ポジションとの関連が強いものを選びます。

動詞の選び方と定量化

英文レジュメで最も差が出るのが、箇条書きの一行です。ポイントは2つ、行動を表す動詞で始めることと、成果を数字で示すことです。

動詞は「役割の大きさ」を表す

同じ取り組みでも、選ぶ動詞によって担った役割の印象が変わります。

役割 使われることの多い動詞
主導した Led, Directed, Spearheaded
設計・構築した Designed, Developed, Built, Established
分析した Analyzed, Assessed, Evaluated, Modeled
改善した Improved, Streamlined, Optimized, Reduced
支援・調整した Supported, Coordinated, Facilitated

注意したいのは、実態より大きく見せる動詞を選ばないことです。面接で「具体的にどの部分を担当したのですか」と問われたときに説明できる範囲の言葉を選びましょう。また、Responsible for のような名詞的な表現が続くと、業務の羅列に見えやすくなります。

「動詞+対象+成果」で一行にまとめる

以下は、説明のために作成した架空の例です。数値は例示のための仮定値です。

Before

Responsible for sales activities for existing corporate clients.

担当していた業務は分かりますが、何を考え、何を変えたのかが伝わりません。

After

Segmented 120 existing accounts by transaction size and upsell potential, and led a 4-person team to redesign the proposal process, increasing revenue from priority accounts by 15% year over year.

After では、行動(Segmented / led)、対象と規模(120 accounts、4-person team)、成果(15% year over year)が一行に収まっています。なお、社外秘の数値は概数や比率に置き換え、面接で算出根拠を説明できる数字だけを書くことが前提です。

よくある減点ポイント

  • 和文の直訳になっている:主語や修飾が多く、一行が長くなりすぎている
  • 時制が揃っていない:過去の職歴は過去形、現職は現在形が基本。混在していると雑な印象を与えます
  • 成果がすべて定性的Contributed to business improvement のような表現が並ぶと、貢献の大きさが読み取れません
  • 社内用語・略語をそのまま使っている:社外の読み手には意味が伝わりません
  • 一人称や冠詞の乱れ:レジュメでは I を使わないのが一般的です
  • フォーマットが不揃い:日付表記、フォント、箇条書きの記号が統一されていないと、細部への注意力を疑われます
  • スペルミス:自動チェックで防げる誤りは、提出前に必ず潰しておきましょう

提出前には、英文に慣れた第三者に読んでもらうことをおすすめします。自分では気づきにくい不自然な表現が見つかることが多くあります。

英語面接で問われやすいこと

英語面接だからといって、特別な質問が用意されているとは限りません。一般に、和文の面接と同じ論点を英語で聞かれると考えておくとよいでしょう。

  • 自己紹介・キャリアの経緯(Walk me through your resume.)
  • 志望動機(Why consulting? Why this firm?)
  • 実績の深掘り(What was your specific role? What was the outcome?)
  • 困難を乗り越えた経験(Tell me about a challenge you faced.)
  • 今後のキャリア(What do you want to achieve in the next few years?)
  • ケースディスカッションが英語で行われる場合もあります

重要なのは、流暢さよりも内容が構造的に伝わるかです。結論から述べ、理由を数点に整理し、必要に応じて具体例を添える。この話し方ができていれば、多少言い回しが素朴でも評価を損ないにくいと言われます。

準備の進め方

  1. 和文で中身を固める:キャリアの棚卸しと実績の整理を先に済ませます。中身が曖昧なままでは、英語にしても伝わりません
  2. 頻出の論点を英語で言語化する:自己紹介、志望動機、代表的な実績の3つは、要点を箇条書きで用意しておきます
  3. 暗記ではなく要点で覚える:丸暗記した文章は、想定外の角度から聞かれると崩れやすくなります
  4. 声に出して練習する:黙読では、詰まる箇所や言い換えが必要な語彙に気づけません
  5. 専門用語と自社の事業説明を整理する:業界特有の言葉や、自社の事業モデルを英語で簡潔に説明できるようにしておきます
  6. 模擬面接で慣れる:本番と同じ時間・形式で、質問に答える練習を重ねます

分からない質問をされた場合は、Could you rephrase that? のように聞き返して問題ありません。曖昧なまま答えるより、確認してから応じるほうが、実務でも望ましい姿勢です。

まとめ

英文レジュメは和文の翻訳ではなく、短時間で要点が伝わることを前提とした別の書類です。動詞で役割を示し、根拠のある数字で成果を表すことが基本になります。英語面接でも問われる論点は大きく変わらないため、和文で中身を固めたうえで、それを英語で構造的に語れるようにしていくのが近道です。

Strategy Talentでは、英文レジュメの添削や英語での模擬面接にも対応しています。どの程度の英語力が必要かの見極めから、お気軽にご相談ください。

← コラム一覧へ戻る

Free Consultation

選考対策、プロと一緒に進めませんか。

転職するかどうか、決まっていなくて構いません。
いまの経験がどう評価されうるか、どんな選択肢があるかを率直にお伝えします。

  • 完全無料
  • オンライン対応
  • 平日夜・土日も可
無料キャリア相談を申し込む
無料キャリア相談を申し込む