ケース面接 練習問題
全35問。設問 → ヒント → 解説の順に進めるので、まず自分で解いてから答え合わせができます。
すべてオリジナルの架空設定で、数値は説明のための仮定です。
使い方
- 時間を計る:各問題の目安時間でタイマーをセットします
- 声に出して解く:頭の中ではなく、面接官に説明するつもりで話しながら進めます
- ヒントは1つずつ:詰まったら開きます。最初から開かないのがコツです
- 解説で答え合わせ:「正解か」ではなく、下のチェックリストの観点で自分の進め方を振り返ります
フェルミ推定
市場規模や数量を、根拠のある仮定から概算する問題。ビジネスケースの前段として組み込まれることも多い基本形です。
東京都内を走るタクシー1台の年間売上
供給側(1台の稼働)から積み上げる、フェルミ推定の最も基本的な型を練習します。
住宅街の駅前にあるコンビニ1店舗の1日あたりの売上高
「客数×客単価」の需要側と、レジの処理能力から見る供給側の両面から推定し、2つの結果を突き合わせて桁を確かめる練習です。
日本国内のフィットネスクラブ市場の年間売上規模(会費ベース)
人口を年代で分け、セグメントごとの利用率と月会費を置いて市場規模を積み上げる、需要側フェルミ推定の標準的な型を練習します。
日本の国内線航空路線の年間旅客数を需要と供給から推定する
出張・観光・帰省という目的別セグメントで需要を積み上げ、便数×座席数×搭乗率の供給側で検算する、2方向からの推定を練習します。
日本で1年間に発行される処方箋の枚数を需要と供給から推定する
年代別の受診頻度から需要側で積み上げ、薬局数×1日の処理枚数で供給側から検算する、医療分野のフェルミ推定です。年齢による頻度の差をどう置くかが鍵になります。
日本国内のスマートフォンQRコード決済の年間取扱高
「利用者数 × 利用頻度 × 単価」で需要側から積み上げたうえで、家計消費の総額から検算する、二方向で桁を確かめる型を練習します。
ある県で10年後に必要となるEV用急速充電器の設置台数
EV比率や自宅充電の可否など、置き方が分かれる前提を自分で設計し、幅を持って答える応用型のフェルミ推定です。前提の設計力が問われます。
売上・利益改善
最も出題頻度が高いタイプ。売上や利益を分解し、ボトルネックを特定して打ち手の優先順位をつけます。
郊外ラーメンチェーン30店の売上を2年で1.2倍にする
売上を「客数 × 客単価」に分解し、時間帯別のボトルネックを見つけて打ち手に優先順位をつける、売上改善ケースの基本形を練習します。
地方スーパー15店の営業利益率を1%から3%に引き上げる
利益を「売上 × 粗利率 − 販管費」に分解し、粗利とコストの両面から改善余地を探して優先順位をつける、利益率改善ケースの定番です。
中小企業向けSaaSの解約率上昇と成長鈍化への打ち手
サブスクリプション型の売上を「顧客数 × 単価」と「新規 − 解約」に分解し、解約率が上がった要因を顧客セグメント別に特定して打ち手を組み立てます。
客室40室の温泉旅館の利益改善と稼働率・単価の両立
宿泊業の利益を「客室数 × 稼働率 × 単価」と固定費で分解し、値下げで稼働を上げるべきかという単価と稼働率のトレードオフを数字で判断します。
歯科クリニック10院を運営する医療法人の収益を改善する
クリニックの利益を「延べ来院数 × 単価 − コスト」に分解し、自費診療比率、チェアの稼働、リコール率という歯科に特有の指標から打ち手を組み立てる練習です。
実店舗とECを併営するアパレル企業の営業利益率の改善策
営業利益をチャネル別に分解し、ECの返品率と季節末の値引き率という、アパレル特有の利益の漏れを特定して打ち手を組み立てます。
自動車部品メーカーの営業利益3年連続減少の要因分解と打ち手
営業利益の減少を数量・価格・原材料・固定費の4要因に分解し、短期の収益改善と電動化に向けた構造転換を組み合わせて優先順位をつける応用ケースです。
地方銀行の本業収益を立て直し、営業利益を3年で1.3倍にする
銀行の利益を「資金利益+手数料収入−経費」に分解し、利ざや縮小が続く前提のもとで、貸出構成・手数料・店舗コストの3方向から打ち手を組み立てる応用ケースです。
新規事業・市場参入
参入すべきか、どう参入するかを判断する問題。市場の魅力度・自社の勝ち筋・リスクの3点で組み立てます。
地方の人気ベーカリーは冷凍パンのEC宅配に参入すべきか
地域で支持される小さなチェーンが、店舗の外へ売上を広げる手段としてECに踏み出すべきか。判断軸の立て方と、条件付きで結論を出す型を練習します。
住宅メーカーは高齢者向け見守り・生活支援サービスに参入すべきか
既存顧客の高齢化という変化を、新しい事業に転換できるか。単体の採算に加えて、本業への波及効果まで含めて判断する練習です。
中堅製薬会社は生活習慣病向けアプリ・オンライン指導に参入すべきか
製薬会社が薬以外の領域に踏み出す判断です。単体の採算と、自社医薬品や医師との関係への波及効果を分けて評価し、規制上の制約も踏まえて結論を出す練習です。
通信事業者が顧客基盤を活かして参入する周辺事業の選び方
金融・エネルギー・ヘルスケアの3候補を、市場の魅力度と自社の顧客基盤との相性で比べ、参入先と参入の形を選ぶ型を練習します。
飲料メーカーの東南アジア進出、国と参入形態をどう選ぶか
海外進出で「どの国に」「どの形で」入るかを、市場性と参入障壁、投資と採算の観点から段階的に決める練習です。二段構えの判断が求められます。
産業機械メーカーは売り切りから保守サブスクリプションへ転換すべきか
機械を売って終わる事業を、稼働データを使った月額サービスに変えるべきか。顧客価値と自社の財務負担を天秤にかけ、段階を分けて結論を出す型を練習します。
M&A・投資判断
買収や投資の是非を判断する問題。対象の魅力度、シナジー、価格とリスクを整理して、条件つきの結論を出します。
機械メーカーは赤字の家電子会社を売却すべきか立て直すべきか
赤字子会社を売却するか立て直すかを、単体の再建見込みと親会社にとっての価値の2つの軸で判断する練習です。売却後の親会社への影響も問われます。
外食チェーンはデリバリー専業のブランドを買収すべきか
買収対象の単体価値と、自社と組み合わせたときのシナジーを分けて評価し、価格に見合うかを判断する練習です。統合後のリスクも問われます。
隣接県の地方銀行2行による経営統合は両行にとって合理的か
重複店舗の削減とシステム統合の費用を数値で比べ、統合が両行の利益になるかを判断する練習です。地域の取引先や雇用への影響も、条件として問われます。
PEファンドは地方の調剤薬局チェーンに投資すべきか
規制で価格が決まる業界への投資を、成長余地とバリューアップ仮説、出口の価値から判断する練習です。目標リターンとの整合まで問われます。
SaaS企業が競合スタートアップを買収する際の妥当な価格と条件
対象の成長性と自社とのシナジーから買収価格の上限を置き、売上倍率の妥当性を検討する練習です。アーンアウトや人材の引き留めなど、価格以外の条件設計も問われます。
コスト削減・オペレーション
費用構造や業務の流れを分解し、品質を落とさずに効率を上げる打ち手を考える問題です。
通販会社のコールセンター費用を品質維持のまま20%削減
費用を「件数×処理時間×単価」に分解し、顧客満足度と従業員への影響を明示しながら削減策を組み立てる、コスト削減の基本型を練習します。
EC物流倉庫の出荷生産性を1.3倍にする工程分解と波動対応
出荷生産性を工程別の労働時間に分解し、需要の波動による手待ちにも目を向けて改善策を積み上げる、オペレーション改善の型を練習します。
損害保険の保険金支払い業務の期間短縮とコスト削減を両立する
支払い業務を「件数 × 処理時間 × 単価」と工程ごとの待ち時間に分解し、支払いの正確さと顧客満足を落とさずに期間とコストを削る、オペレーション改善の練習です。
食品メーカーの物流費を欠品率を保ったまま15%削減する
物流費を輸送・配送・保管に分解し、積載率・拠点配置・共同配送の3つの切り口で、顧客への納品率を守りながら削減策を積み上げる型を練習します。
地域中核病院の病床稼働率と在院日数を質と両立して改善
病床の回転を「入口・滞在・出口」に分けて捉え、再入院率など医療の質の指標と両立させながら経営改善を組み立てる、応用型のオペレーション問題です。
公共・非営利
利益以外の目的を持つ組織の課題。評価軸を自分で定義できるかが問われます。
人口減少が進む市で市立図書館の利用者数を3年で1.5倍にする
何を利用者と数えるかの定義から始め、来館者を年代別・目的別に分解して打ち手を導く公共分野の問題です。貸出冊数だけを追わない評価軸の置き方が問われます。
人口20万人の地方都市で減り続ける路線バス利用者への対応
赤字補填の増加に悩む地方都市を題材に、「移動の確保」と「財政の持続性」という成功の定義を自ら置き、路線別の分解から打ち手を導く公共分野の問題です。
志願者が減り続ける地方私立大学の定員充足に向けた方針
定員充足を「手段」と位置づけ、大学の使命・教育の質・財務という成功の定義を自ら置いたうえで、入学者数の分解から方針を導く非営利組織の問題です。
隣接する2つの公立病院を再編すべきか、医療と財政の両面から判断する
赤字が続く隣接2市の公立病院を題材に、医療提供体制の維持と財政の持続性という評価軸を置き、機能分担・統合・現状維持を比較して結論を出す応用問題です。
解いた後の振り返りチェックリスト
- 問題文の言葉をそのまま受け取らず、対象範囲と目標を自分の言葉で定義し直したか
- 「今回解くべき問いは何か」を、議論を始める前に一言で言えたか
- 分解の切り口を、なぜその切り口にしたのかまで説明できるか
- 置いた仮定を「仮定」として明示し、一言の根拠を添えたか
- 計算をした場合、単位と桁が最後まで整合していたか
- 打ち手を挙げたとき、優先順位をつけるための評価軸を先に示したか
- 打ち手のデメリットやリスクに、自分から触れたか
- 最後に、論点・根拠・結論の順で30秒以内にまとめ直せたか
チェックが外れた項目があれば、その項目だけを意識して次の問題に取り組みます。一度にすべてを直そうとするより定着が早くなります。
一人で解いた後は、模擬面接で仕上げませんか。
転職するかどうか、決まっていなくて構いません。
いまの経験がどう評価されうるか、どんな選択肢があるかを率直にお伝えします。
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